献灯祭           2012.01.14
近くの八幡宮で小正月の行事『献灯祭』が営まれた。
永々と受け継がれてきたこの行事 三条では『ローソク祭り』と呼ばれ親しまれている。
境内には 縁起物を売る店や食べ物を売る屋台が並び賑わいを見せる。

小正月の前夜14日の夜に営まれるこのお祭りも 『小正月』の休日が無くなって以来 
夜通し参拝する人の数が激減し その賑わいが影を潜めている。

以前であれば15日を祝日とし 『小正月』を国を挙げて祝ったものだ。
全国的に見ても この日を 『成人の日』 と定める地域がほとんどで
人生の節目の日として 人々の記憶に残る日となっていた。
土地によっては 暮れからお正月にかけて忙しい思いをした主婦が
小正月の3日間を 実家に戻ってゆっくりと疲れを癒す そんな風習もあった。

三条では ローソク祭りの神事を執り行う神社がいくつもあって
14日の夜は ほとんどの市民が いずれかの神社にお参りをしていた。

中でも 三条市の総鎮守と崇められる八幡宮のローソク祭りは人出も多く 
押すな押すなの賑わい見せ 朝方まで参拝客の足が途切れること無く続いた。
この日 神社裏手ではお焚き上げが行われ 前年一年間 神棚に祭られた縁起物を焼納する。
所謂 どんど焼きで 竹竿の先に付けたスルメを焼き それを食べて一年間の無病息災を願う。

こんなことを書くまでも無く 以前は誰もが知っていたこと。
こうした風習や行事の大切さが 徐々に市民 国民の意識の中から薄れて行こうとしている。
憂うべきことでは無いだろうか。