雅の世界が一転・・・           2012.09.15

八幡宮秋季例祭が行われ 太々神楽が奉納された。
9月も半ばを過ぎようというこの日 気温35℃と全国で2番目という暑い日となったものの
八幡宮は本殿や木陰を渡る風は涼しく 秋の気配を感じた。
境内には 笛と太鼓の音が雅やかに流れ 観衆は木陰で静かに聞き入った。
この日奉納された神楽は13舞 その中で稚児の舞は3目。
八幡宮では代々 稚児は男の子がつとめる習わしとなっており 舞い終えた子供たちは 神前に整列し礼拝
藤崎宮司からそれぞれ一人ずつに 労いの言葉とお菓子が渡された。
クライマックスの福神遊の舞では お供物が撒かれ 
それまでの雅やかさは一転 老いも若きも ご利益に授かろうと壮絶な奪い合いとなった。
お年寄りの中には 猛突進し足を滑らし転げてしまう一幕も・・・
神様は こんな力も人間に授けてくれる。
お供物を手にした人達は 最後の演目もそこそこに みんな嬉しそうな顔で境内を去っていった。