続・屏風展             2013.04.28
今年も 三条市歴史民俗資料館で 『屏風展』 が開催されている。
「三条まつり」に合わせて開催される『屏風展』は 約10年ほど前「三条祭り」の賑わいを取り戻そうと
中央商店街が中心となり 市内の何箇所かに展示したもの。
それは 予てより三条まつりでは 大名行列が行われる際 沿道の商店が所蔵する屏風を店頭に並べ
近郷から三条まつりを見物に来る人たちに見てもらったのが始まりと言われ
「三条まつり」は 別名『屏風まつり』と呼ばれていたとも伝えられている。
三条には 全国を股に掛け商いをする金物屋さんも多く 各地で目した美術品を購入し 所蔵している人が沢山いると言われており
眠っている宝物の力を借り もう一度『屏風まつり』を復活させようと始まった。
当初は 行列の行われる商店街を中心に 小路を入った寺院などを会場に開催した。
私たちも何店舗かグループを作り 近隣から見物に見えられる見物客に特別サービスで食事や土産物を提供し
まつりの活性化に協力させてもらった。
しかし 好評だった寺院での展示も 寺院の確保が催事などの都合で徐々に難しくなり 毎年 会場の変換を余儀なくされた。
それならば せっかく食事にみえられるお客様にと ホテルや老舗料亭がロビーや宴会場を展示場に解放する店も現れ
『屏風まつり』を盛り上げる熱意が高まっていった。
そうなると 三条の魅力をもっと知ってもらおうと 展示会場を下田地区にも広げ
「諸橋轍次記念館」なども会場にして市外からの観光客も狙った。
しかし 展示会場の範囲を広げたことで保守管理が難しくなって行きそれに加え
屏風展の中心的役割を担ってくれていた世話人の方が体調を崩され  約10年続いた『屏風まつり』も開催されなくなった。
そんな中でも ここ歴史民族資料館では 当時の流れを続け この時期約2ヶ月間に亘り『屏風展』を開催している。

過去の『屏風展』