三条凧(イカ)合戦始まる              2013.06.01
三条名物六角巻凧が空高く舞い上がった。
毎年6月第一週の土曜日曜の2日間繰り広げられる凧合戦。
県内では 白根 今町 三条の凧合戦が三大凧合戦と呼ばれている。
三条では 凧をイカと言い合戦をイカ合戦と呼ぶ。
三条凧ばやし
白根 今町の凧合戦は 凧の大きさを競い 川の両岸で揚げた凧の糸を絡め
互いに絡めた糸を引き合い その糸を切ったほうが勝利するという綱引きで競い合うが
三条の場合 紅白の陣地に分かれた組同士が凧を絡め合い 相手の糸を切るか 凧を落とすことで点数を競う。
陣地が隣り合っているため 互いの揚げ師が熱くなり 怒号が飛び交うこともあって 別名『喧嘩凧』とも呼ばれている。
 今回は 凧合戦の花形『揚げ師』ではなく 揚げ師の傍を着かず離れず
影武者のように重要な役割をこなす『籠師』を追ってみた。
『籠師』とは 凧の糸を任される係りで 揚げ師の狙いを汲み取り 糸を出したり纏めたり一番忙しい裏方の仕事だ。
勝負の相手ではない凧と糸が絡むと 相手の糸を跨いだり潜ったりしながら絡みを解き揚げ師をサポートする。
揚げ師と籠師は 揚げる凧ごとに交代しながら仕事に当たるが 
籠師は主に組の若手が担い そこで経験を積んで花の揚げ師となって行く。
見ていると やはりベテランの籠持ちの仕事は速い。
この日のように風の強い日は いくつもの凧が絡み合い10本ほども絡み地上に落下することもあるが
自分の糸と相手の糸を見分けながら テキパキと絡まりを解いてゆく。
揚場で糸の処理をもたつくと 次の勝負が遅くなり点数を稼ぐチャンスを逸する。
不思議と籠師同士が糸を解き合うときは言い争うことはない。
釣りでもそうだが 糸が絡んだとき熱くなると反ってこんがらがってしまう。(笑)

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