使者遠来            2013.10.29
最近 ときどき早朝に この子達の鳴き声を聞くようになった。
クワァー  クワァーと鳴き交わしながらV字飛行するその様は シベリアを超え飛来する雄姿だ。
昨日 新潟市西蒲区の田圃で今年初めて姿を確認した。
西蒲区の佐潟は白鳥の飛来地として 県内では瓢湖に次いで広く知られている。
穀倉地帯の湖周辺には 餌も豊富で降雪量も少ないとあって 越冬するにはうってつけの環境が揃う。
三条の荒沢地内にも20年ほど前から飛来するようになり 餌付けが行われ
この冬には 立派な観覧棟が建設された。
毎年 この子達のためにパンの耳を冷凍保存して置き 餌付けの餌が少なくなる北帰行の始まる頃に
届けてやるのを楽しみにしている。
群れの中には まだ 白鳥と呼べないほどの灰色がかった幼鳥が多く確認された。
自然界の厳しい掟とはいうものの 何千キロの距離を隔てた地から飛来した白鳥たちにとって
この地が永遠に桃源郷であるように 自然を守り続けたいものだ。