町屋リノベーション             2015.02.23

元町地内にあった町屋造りの空家物件を アトリエ付き滞在施設に改造し 町の活性化に繋げようと
古い建物をリノベーションし活用する活動を続ける「燕三条トライク」(小山雅由代表)が手掛けた旧外山林作商店の
壁の漆喰塗りワークショップが22日に行われ 多くのボランティアが駆け付けた。
三条小学校の真ん前にある文房具店だったこの建物は 数十年前から空き家となっており
これを三条市が借り受け 内部に少し手を加え宿泊施設として再利用する。
3/1にオープンセレモニーを迎えるに当たり 手直しの必要な壁の補修工事が行われた。
ワークショップに参加した人は 県央工業高校生徒を含む男女16名。
参加者に 小山代表が御礼と挨拶を述べ 石月左官工業の石月英太郎さんが講師を務め作業に入った。
午前中は 今まであった壁や壁に施されている表具などを剥がす作業を行い 午後から漆喰塗りを行った。
ほとんどの人が左官仕事は未経験で コテや盛り板を手にすることも初めてとあって 見ていても冷や冷や・・・(笑)
しかし こういう作業に興味のある人が集まったというだけあって飲み込みも早く
午後には 全員が一端の左官屋さんの顔になっていた。
この日一日の作業で 仕事はある程度はかどったものの オープンまでに間に合うのかと心配させられるが
石月さんは 夜なべをしてでも間に合わせますと言っていた。
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後日記
講師を務めた石月左官屋さんとは たまたま亡くなられたご両親と知り合いだった。 

父君は 下田地区の鳥獣保護員を勤めておられて
八木ヶ鼻に生息するハヤブサの観察や撮影で よく一緒した。
また 母君は 若かりし頃 近所の化粧品屋さんに勤めておられ よく お客様になってもらっていた。
石月左官工業さんは 荒沢地内の白鳥の郷公園の真ん前にあって
会社の敷地内で 山野草の販売店も経営しておられ
白鳥に餌を持っていった帰りなどに よく寄せてもらっていた。

そんなことで 23日は私の仕事が休みだから手伝うよと約束していた。
夕方 他の現場を終えてやって来た石月さんと 6時から作業を開始。
私としては 昔 大工の経験があり 左官の仕事も目の当たりにしており 何とかなるだろうと高をくくっていた。
ところがどっこい 私が受け持ったのは三尺間の仏間?の部分で 何せ 狭い!
盛台を左手に 鏝(コテ)が右手。
地袋のある上の段は 狭いながらも肥えた体を何とか塗った壁にくっつかぬよう
漆喰を塗り上げることが出来たが 下の地袋の部分は大変!
潜り込んで 体中真っ白になりながらも何とか終えることが出来た。
前日活躍された方々の塗り跡を見ると 壁一面油絵のカンバスとなっているところや
素人とは思えぬ仕上がりとなっている部分もある。
油絵の壁などは 電灯の光の加減で幽霊が浮かび上がりそうな怪しい雰囲気を醸し出していて
宿泊に利用する人達は この壁だけでも記憶に残るほどの大層な出来栄えになっている。(笑)
私も 一日遅れながら 漆喰塗りのワークショップに参加できた思い出に感謝した。