日本1周の旅             2015.04.19
昨日 お昼の営業が終わる頃に一人の若者が来店した。
手にする荷物から見て 直ぐにそれと判る旅人だ。(笑)
ラーメンを食べ終わる頃を見計らって声を掛けた。
自転車で横浜から来たと言う。
どうやら 日本一周をしているらしい。
こういう若者を見ると つい 声を掛けてしまう。
自分も若い頃 夢を追って都会に出た頃を つい思い出してしまうからなのか・・・
以前 原チャリで日本一周している若者や HONDAのJazz(私も所有)で日本一周する若者とも知り合った。
『すぶ太の 人生(たび)の途中で』にも掲載
佐藤翔平と名乗る青年は 自転車で日本一周しながら その土地その土地の文化に触れ
情報を発信することを生業いしたいと考えているらしい。
『そんな仕事で飯を食って行けるのかい』と訊ねると
『自分の知り合いや友人が 国内に仕事が無く海外仕事を求める人もいるが
大概の人は 仕方なく行っており 本当は日本国内で仕事を求めている人ばかりだ』と言い
『だから自分は 大学を出て3年間サラリーマンを経験した後 本当に国内に仕事が無いのかを探りに旅に出た』と言う。
ここまでも これからも あちこちでアルバイトをしながら金を稼いで 日本を巡ると言う。
こんな破天荒な若者を見ると つい 世話を焼きたくなる悪い癖が出てしまう。
三条に来たら鍛冶を体験したいというので鍛冶道場を紹介し 館長さんにも引き合わせたところ
言い話が聞けたと喜んでいた。
夜を過ごすところが無かったら泊まりに来る様にと言って この日は別れた。
夜に連絡も入れたが どうやら この夜も野宿をしたらしい。

この日の朝に 鍛冶道場で鍛冶体験をしたいと言っていたので 仕事前に顔を出すと居た居た。
停めてあった自転車には バナナがぶら下がり 鍋釜や若者の必需品OA機器用の太陽光電池も・・・。
周りには 寝泊り用の荷物が山のように置いてある。
道場を覗くと 真剣な顔でペーパーナイフ作りに取り組んで居た。
その顔は 漂流者の顔ではなく 一端の職人風情ではないか。(笑)
指導員の高橋さんに教わりながらも 立派なペーパーナイフを作り上げた。
体験を終えたらお昼を食べに来いと言って仕事に帰ってきた。
その後 私が帰ってから「越後鍛冶集団」の鋏職人の平さんにお会いして いろいろな話を聞かせてもらったと喜んでいた。
夜には 三条に来る目的となった「燕三条トライク」の集まりに顔を出すという。
燕三条トライクを運営する小山さんとは私も知り合いだが 若い人同士どんな楽しい会合が持たれたのやら・・・。
佐藤君のサイトを開くのが楽しみだ。
もっともっと話をし もっともっと励ましてやりたかったが 彼ならきっと何とかやって行くだろう・・・きっと・・・・。
佐藤君の人生探しの旅の無事を祈って 乾杯!