会長 安らかに            2016.01.06
今日の三条新聞で知った。
記事を読み 自分の青春の1ページが蘇った。
どうしてもボクサーになりたくて 誰にも相談できず飛び出すように家を出た。
故郷を捨てる際 『世界チャンピオンになるまでは家の敷居は跨がない。』 と啖呵を切って
飛び出し 右も左も分からぬままに何とか金子ジムを探し当て会長に入門をお願いした。
同郷から夢を抱いて出てきた訳の分からぬ自分をやさしく迎い入れ 働き口と泊まるところを探してくれた。
当時 会長に目をかけてもらい 他人よりも早くリングに上げてもらったことを覚えている。
しかし 夢見た世界チャンプも見事に挫折(笑) そして 夢破れて帰ってきたものの家には帰れず
高校の同級で大工をしている友人宅にそのまま転がり込み そこでも拾ってもらい
 それが縁で今のラーメン屋の自分がいる。
今も感謝することは 貧乏に育ててくれた母親と 
荒波であるはずの娑婆で 中途半端な自分をやさしく迎え入れてくれる人の多さだった。
金子会長に教えられた『ハングリー精神』 それが今の自分の礎になっていることに改めて感謝し
金子会長のご冥福をお祈りしたい。