伝統の技術が泣く!           2016.03.16
旧三条給食センター跡地に建設中の まちなか交流広場『ステージえんがわ』が完成し
オープンに向けたプレイベントや内覧会が行われ報道されている。
この施設が 町中の賑わい創出に大きな役割を担ってくれることに期待している。
一方 この施設に対し一般市民の認識がどこまで広まっているのだろう。
何故? と 思う疑問のひとつとして この建物に和釘が使われていないことだ。
三条の伝統技術・産業を伝え 後押しをする施設として『三条鍛冶道場』が直ぐ隣に存在する。
ここでは 市内各小学校の児童が三条の伝統技術である和釘作りを体験学習している。
三条で造られる“和釘”は 伊勢神宮の式年遷宮で使用され 2013年の遷宮の際には工業界挙げてPRに努めており
それが功を奏した訳では無いだろうが いま放送されているNHKの大河ドラマ「真田丸」のセットにも使われていると話題になっている。
そんな和釘が 和を前面に押し出したこの建物に一本も使われていないとは 呆れると言うより 悲しささえ感じてしまうのは私だけだろうか。
その旨をある筋に伝えたところ 和釘を使っている箇所があるという返答だったので確認してみたところ
写真にあるステージに設えられたトイレの壁にあるメッセージボードのフックとして使用されていた。
こうした使い方を悪いとは言わないが 三条市民や和釘職人に納得してもらえるだろうか……?
一考を期待して止まない。